№105. 痩せたかったら糖質を減らせ!

極めて個人的なことだが、現時点の記録として残しておきたいので、軽く書いておこうと思う。


自分は毎日晩酌で強い酒を飲むような人間で、けっしてゴリゴリの健康オタクではない。だが、自分でも意外なことに、ここ2、3ヶ月で食生活を劇的に健康的な方向へ変化させたのだ。いや、「変化させた」などとエラそうに言うと、「私の協力がないと不可能でしょ?!」と、妻に叱られてしまうので言い直すと、「妻の多大なる協力により、低炭水化物ダイエット的食生活に移行させることに成功した」が正確だ。以前から体重は毎朝量っていた。が、酒は飲み放題、飲食制限は一切無し、運動といえば週4回弱のウォーキング程度、それでも今年(2018年)7月末頃迄は体重が60kg前後(59kg〜62kg)であった。同世代の男性と比較して、特に肥満でもなく、かといって痩せているとも言えない。中年にしてはほど良い体重をキープしていたのは、缶コーヒーやコーラなどは飲む習慣がなく、ファストフードや脂っこいローカルフードも最近では滅多に口にしない生活だったこと。そして、「出勤前の毎日の計量」が心理的にも効果があったと言えばあったのかも知れない。なので、「これだけ自由にやってて、この体重なら、減量しようと思えばいつでも可能だな」などと、「粉雪」の歌詞ではないが、根拠はないけど本気で思っていた。


そんななか、8月初旬に、東京出張時日本のスタッフに「この本読みますか?」と、持たされた次の2冊の血糖値に関する本を読んだ。 (1) 溝口徹著「"血糖値スパイク"が心の不調を引き起こす」、(2) 牧田善二著「医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68」だ。 超大雑把に要約すると、「太る原因は糖質、脂肪や肉ではない。高血糖値の糖尿病だけでなく、血糖値が極端に上がったり下がったりする事(血糖値スパイク)も、自律神経の乱れ、肥満、疲れが取れ無いなどの問題を引き起こす。血糖値を緩やかに変化させる為に、野菜→肉や魚→ご飯等の食べる順番を意識する」といった内容だ。その他、良い食品、悪い食品の例がたくさん出ていたが、アルコールやチョコレートもちゃんと選べば「良い」の分類に入るのが意外だった。


常日頃、「長生きするなら、生きている限りは健康でいたい」、「健康でいるためにも万病の元である肥満は避けたい」と思っている。きっと皆も同じ思いだろう。 個人的には「人前でギターを弾くためにも、ある程度の体型は保っておきたい」が追加される。 単なる糖尿病防止の情報かと思い読み始めた上記の本だが、なんと、そこには、その実践方法が書かれていた。 私は意外と何にでも影響されやすい性格なので、即決で実践してみることにしたのだ。


まず自分的には一番問題の多いと思っているアルコールだが、思い切って、糖質系のビールや日本酒を出来る限り控え、ワインや蒸留酒をメインにした。ただ、「絶対ビールや日本酒は飲まない!」なとと誓いを立てても、どうせ守らないし、守ろうとするストレスの方が体に悪いので、「飲む量や回数を減らす」といった程度の曖昧な誓いである。それまで、晩酌にワインなど滅多に飲まなかったが、ワインへの切り替えがスムースに行ったのは、ちょうど、末娘の居るスペインに旅行に行くタイミングだったからかも知れない。マドリッド滞在中にも、カニャ(ca~na)と呼ばれる小さなカップの生ビールはちびちび飲んでいたが、やはり、ワインの方が街の雰囲気や、レストランでデフォルトで出て来るオリーブにマッチする。口がワインに慣れてくると、けっして嫌いになったワケではないが、醸造アルコールが入った日本酒などはベタベタと甘ったるい印象に変わり、2杯目のビールは妙に重たく感じられるようになったのが不思議だ(なんだ、やっぱ飲んでるじゃん。。。)。


食事の方は、食べる順番を意識するようになった。野菜料理から食べはじめ、次に肉や魚、そして最後にご飯や麺を少量だけ。意識してご飯や麺を少量にするより、野菜をしっかり食べてしまえば、あまり量は食べられない。妻に言わせれば、「野菜料理を、飽きさせないように、品数豊富に作るのは手間がかかる」らしく、とても申し訳ないが、妻自身の健康にも良いので継続出来ているのだろうと思っている。酒のアテ、おつまみ系は、豆腐や納豆、小魚、ナッツなどがあれば、俄か健康志向の酒飲み的には嬉しいが、出来るだけメインの食事をつまみにしたほうが効率的だ。日本で「きゅうりダイエット」が流行っているとネットで見てからは、またまたコロリと影響されて、我が家の食卓の必須アイテムになっているが、きゅうりの酢の物などをツマミにすれば、後で食べる主食の量も自然と減るのでより効果的だ。


先の健康本に影響を受けて、炭水化物(糖質)の摂取量を減らし、野菜中心の生活になってから3ヶ月、当初60kg前後(59kg〜62kg)であった体重が、今(11月初旬)では56kg前後(55kg〜57kg)に変化した。食べる量も、酒を飲む量も制限せず、食べるものと飲む酒を変えて、食べる順番を変えただけで、5〜6kgの減量に成功したことになる。見てくれはあまり変わらないので、体の中にダブついていた脂肪が少しずつ消えているのだろう。体重以外にも思わぬ変化があった。それは、少量だけ食べる米やパンがとても美味しく感じるのだ。禁断の日本酒(純米吟醸系しか飲みたくないが)も、以前より甘く感じるが、「禁断」なのでやたらと美味い。やはり人間には、糖質が希少価値であった古代からの糖質への欲求が組み込まれているだろう。缶コーヒーやコーラを毎日飲んでいるような人達は、古代からの欲求からくる、ある種の中毒状態なのかもしれない。マレーシアでも甘い炭酸飲料が多く飲まれており、糖質中心の食習慣と相まって肥満がとても多い。国民の医療費を抑えるために炭酸飲料水に対する課税も検討されているくらいだ。一方、アメリカでは低所得者層ほど肥満が多いという。ファストフード、コーラ、ポテトチップス、マーケットで買うピザなどは、価格は安いが糖質タップリの肥満養成食品だ。健康的な食品(生野菜や肉、魚、そしてミネラルウォーターなど)をレストランで食べられるのは、ある程度所得の高い人達である。日本では「粗食は健康に良い」とか言われた時期があったが、アメリカで健康的な食生活を送るには、それなりのコストがかかると言われている。私のように、ちょっと健康本に影響されたという単純な動機なのに、妻に毎日健康的な食事を考えて出してもらえることが、どれだけ幸せなことなのか、感謝の気持ちを忘れてはならない。


「低炭水化物(糖質)的生活」は目処が立ったし、ある程度の結果も出ている。 次の大きな課題は、「低アルコール生活」だ。趣旨は、酒を死ぬまで美味しく飲むために量を減らす。 目標、1日アルコール20グラム。ビールにすればロング缶一本、日本酒なら一合、ワインで言えばグラス2杯弱、ウイスキーならダブル一杯だ。 ん〜、現状は軽く2倍はクリアだな。。。 以前は、夜飲まない為に、酒と相性が悪いと言われてるドリアンを食べたりした時期もあったが、カロリーとコストが高すぎる。 毎日の摂取量を記録してアラートを出す仕組みは今もやっていて、ある程度効果があるが、アラートを無視してしまえばそれまでだ。 かといって減酒薬のようなものは絶対口にしたくないし、まして断酒がゴールの薬などは、「美味しく酒を飲む」というコンセプトとは本末転倒だ(つ〜か、そこまでアル中じゃないし)。もう少し年をとれば自然に酒量も減ってくるのかも知れないが、「糖質」同様、放置していたら後悔しそうなので、今のうちになんらかの手を打っておきたいと思っている。現時点では、良い方法が思いつかず「模索中」状態だが、そのうち、このコラムで報告するので、楽しみにしておいてほしい、ではでは!


(№105. 痩せたかったら糖質を減らせ! おわり)


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